ハワイアンキルトの美しさ

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ハワイアンキルトとは、宣教師が初めにハワイに伝えたものです。時が経つにつれ、新しい、カラフルなデザイン、また細かく入り組んだ針仕事と発展していきました。

キルトはハワイで175年もの間、芸術、また手芸として知られてきました。1800年代初期、生地の破片が足りないため、小麦粉や砂糖の袋が生地として使われていました。当時のほとんどのドレスはたっぷりとまっすぐに切られていて、キルトをあてる余裕がないほどたっぷりしていました。ハワイアンキルトは、縫い目のない大きな布を使ってキルトの縁取りを作ったり、装飾品などを作ったりすることから発展していったのです。

キルトのパターンは、紙をあるパターンで何回も折っていったり、布を折ったり切り取ったりして4回同じ模様を繰り返すという形で伝統的に作られてきました。多くのパターンは自然を描写しています。パンノキ、マンゴー、パイナップル、シダ、またはよく知られてる魚、タコ、亀などが人気のパターンとなっています。イオラニ宮殿のクリスタル シャンデリアのパターンも、花瓶やお花の入ったバスケットのパターンに負けずに人気です。地元の電車に初めて特急客車が用いられた時に、窓ガラスにステンドグラスが使われましたが、こちらの窓のとても凝ったデザインでさえも初期のキルトをテーマとしています。

ハワイアンキルトは、作者の想像力で作られるために無制限であり、また画家のパレットのようにカラフルになってます。しかし、昔は白い生地に中東系の赤色というキルトが好まれていました。こちらはタパ(樹皮が強く打たれて作られる布)の影響を受けたとされています。

収集された上出来なハワイアンキルトは、ホノルルにあるビショップ美術館に収容されていて、いくつかのものが常に展示されています。